第10章 バカに効く薬 ♥︎ 〜花巻貴大〜
『ごめんなさい花巻くん…あんまり、わかんないよ…』
それで、なぜ私が彼の部屋でベッドに縛り付けられてるのでしょう。
「これだから馬鹿は…」
呆れながら私のことを見つめる花巻くんは、すごく意地悪な顔をしてて。
「お前は俺のなの。他の男に色目使ったんだから、これはお仕置き」
す、と私のことを横目に見てから…花巻くんは、ベットのしたから何か取り出してきた。
「俺がいいって言うまで、イくなよ?」
それは、大人のおもちゃ。
いわゆる、バイブってもの。
馬鹿の私でも分かるよ、それが…危険なものだってことは。
『は、花巻、くんっ…それは…だめなんじゃないかなぁ…??!』
「だめじゃない」
スカートがたくしあげられて、ショーツも剥ぎ取られる。
前戯も何もしてない体は、恐怖に固まってしまっていた。