• テキストサイズ

【WJ】短編

第11章 【甘】とっておきのお菓子/及川徹・岩泉一


「で、遥香は何してんだ?」
「徹とはじめちゃんに会いたくなったから。」


 二人が落ち込んでないか心配で、なんて事は口が裂けても言えなかった。会いたかったのは事実だし、嘘じゃない。


「折角私が会いに来てあげたんだから、はい、二人共これに着替えて。」


 そう言ってキャリーバッグから徹とはじめちゃんに洋服を渡した。


「私も着替えるから、徹とはじめちゃんリビングででも着替えてきて。」


 返事を聞く前に二人を部屋から追い出した。返事なんか聞いたらはじめちゃんに断られるだろうし。だから強引さが大事なのだ。
 そして私もキャリーバッグから洋服を取り出した。演劇部に入ってる為、本格的な衣装を簡単に調達する事が出来た。まあ、勝手に拝借してきたんだけど。まあ、土日で部活は休みだし、発表会が近いわけでもないから問題ない…はず。



/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp