第5章 歪みに飲まれる愛

ゾワッと肌が粟立ち
何かがプツリと切れる音が
微かに脳に響く

「…姫凪…可愛すぎる
誘ってんだよね？その顔…」

ダメだって過ぎったのは
ほんの一瞬で
俺の手は姫凪ちゃんの
下着を剥ぎ取って
荒い息を吐き出す唇は
声を抑え込んで抵抗してた
赤い唇を激しく塞いでた

さっきとは比にならないくらい
暴れる姫凪ちゃん

もちろん
細くて非力な姫凪ちゃんが
暴れたところで
何も変わらないんだけど

俺の気持ちはね？
盛り上がっちゃうわけだよ

抵抗に萌えるって
あの夜に教えたのに
バカな子

嫌がる仕草さえ
俺を夢中にさせるだけなんだって
分かりなよ

舌を絡め取って
吸い上げると
太ももに力が入って
恥丘が揺れる

「腰、揺れてる…
ナカ触ってほしいのかい？
本当エッチだね
でも…まだ、ダァメ。
もっと頭が真っ白になってからね
真っ白になった頭の中に
俺との感覚を思いっ切り
刻んであげるから、さ」