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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


偶然同じ場所に居るとかいう
運命的なシュチュエーションを
超えてくる手の中のモノに
出ていくタイミングを潰され

コソコソと化粧品コーナーに
移動しようとする私の背中に

「結局お前の勝ちかよ~
今回はダメだと思ったんだけどなー」

トモノリの友達の声が届く

勝ち?そう言えば
この前も勝ちとか負けとか言ってた様な…。

足を止めて
悪いと思いながらも聞き耳を立ててると

「当たりだろ
処女でも男嫌いでも
1ヶ月あればヤレんだよ
チャント払えよ一万円」

「これだからヤリチンはよぉ!
んで?その後どうすんの?
まだ付き合うのか?」

「さぁ?具合良かったらな
顔はタイプだけど
身体がなー…胸がお粗末でさ、アイツ」

優しいトモノリとは
思えないセリフばかり聞こえて来る

立ち去ろうと思うのに

「ひっで!
あんまり触らせて
貰えねぇからって
僻むな僻むな!」

「違ぇわ!
服着てても分かるくらい
貧乳なんだよ
萎えんじゃん
育ててやろうとしてるのに
勿体ぶるから…」

「俺も手伝ってやろっか?
振るならこっち回せよ」

「出たよ、貧乳フェチ!」

頭が混乱して
身体が金縛りに会ったみたいに
動かない
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