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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


それなのに

[もうすぐそっちに着くよ]

もう!?
早くない!?

とりあえずスタンプを返し
エプロンを着けて
支度してた風を装うけど
頭の中はもっと
慌ただしくなるばかり

どうしよう!
来ちゃう!
いや、来て欲しいけど…
どんな顔しよう!

全然落ち着かない頭の中に
響くインターホンの音

『は、はーい』

「姫凪ちゃーん
開けてー」

『は、はい!
今オートロック開けます!
玄関の鍵はあいてます!』

上擦る声が虚しく響いた部屋に

「お邪魔しまーす」

ドアが開く音と
電話より高く聞こえる声が混ざる

『イラッシャイ…マセ』

リビングから顔を出し
及川さんの側に
ゆっくり歩いて行く

服はスーツから
ラフな私服に変わってて
また違った印象を受ける

しかも…

「ただいまって言えば良かったな
何か奥さんに迎えられてるみたい」

こういう事サラッと言うってなに!?
狙ってるの!?
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