白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
「ちょっとちょっと!
料理の味より
及川さんの心配してよ!
今すんごい落ちてるんだよ!?」
チャラか見えるけど
俺は絶対チャラくない
浮気だってした事ないし
彼氏持ちの子に
イタズラに手を出した事だってない
姫凪ちゃんが
初めてなんだ
彼女持ちの子に興味を持ったのも
彼女が居るのに
他の女の子に興味を持っちゃったのも…。
勿論、きっかけは
あの事件だけど
きっと、初めて会って
食事した時から
姫凪ちゃんに惹かれる事は
決まってたんだ。
そう思わされるくらい
俺はあの子に
ハマっていった
「そんなに会いてぇなら
会いに行けよ
家でウジウジしてるとか
らしくねぇぞ」
溜息を吐く俺に
岩ちゃんが言葉を投げる
「そうですね
逃げるなら今のうちにだと
思いますよ
多分…夕飯は地獄になりそうなんで」
それに国見ちゃんも続く。
「え〜…でも…」
「なにビビってんだよ
強引がウリだろオマエはよぉ」
「確かに」