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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


でもそんな事じゃ駄目だと

『え、クロ…も?
じゃあ…焼こうかな…』

「決まりね。
そろそろ二人とも吹っ切って
友達に戻りなよ
でないと、おれがやり難い」

私が思うと同時に
研磨くんが言葉にする。

研磨くんの声に
二人で頷くと

「場所はクロの部屋ね
日時はまた連絡する
さぁ、仕事の続きしようか
楽しみが出来たから
頑張れそう」

満足そうに口の端を上げ
書類の束に
目を落とした

「…相変わらず強引だよなァ
悪い、姫凪…ちゃん」

ハッとして
付け足された”ちゃん”に

『…ちゃん、無くても良い…くない?
あ、呼びにくそうだから…』

咄嗟に声が出てしまい
私もハッとして
口を結び顔を背ける

「…そうだな。
無理は良くねぇもんな
じゃあ遠慮なく
呼びやすい方で呼ぶ
サンキュ、姫凪」

背けた顔の前に
自分の顔を回り込ませ
プニッと頬を抓る

『クロ!近い!
そこはまだ遠慮してクダサイ!』
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