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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


鉄朗との別れを決めて
それが現実になっても

「おはよう、姫凪ちゃん」

『あ、お、お、おはようございます』

私の実生活は変わらないわけで。

私達の関係も

「緊張し過ぎ
可愛いねぇ、お前は」

『からかわないで…クダサイ』

「いつも通りで良いって。
言ったろ?お前が辛いのが辛いって」

『…クロ、優男過ぎ…』

「お前に甘いのは一生変わんねぇよ」

『…バカ…』

然程変わる事はなかった

付き合ってるって事実がなくなっても
クロは普通に私に接してくれて
私もそれに甘えて
いつも通りに過ごしてて

仕事も楽しくて
なんの不満もない毎日

なんだけど…。

たった一つ
最近少し心に引っかかるのが

「姫凪ちゃん
前に頼んでおいた資料の
進捗はどんな感じ?」

『は、はい。
今日のゴゴイチには
仕上がった物を渡せます』

「さっすが!
仕事早いねー!
すっごい助かる
御礼に今日のランチ奢るよ
食べに行かない?」

この人の事。
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