第2章 谷山紀章さんとの恋(裏)
谷山さん視点
〜三日後〜
りんちゃんから何回かは電話があったが、別れようと言った手前、電話に出るのは気が引ける。
「会いたい…」
前まではしょっちゅう会っていた。
そのぶん会わなくなると寂しくなる。
「出かけよう…」
とりあえず、着替える。
家を出て、ブラブラと歩く。
『あれ?紀章じゃねぇか』
「え…あ!おぉ、久しぶり」
最近会っていなかった友達に会う。
『ほんと、久しぶりだなぁ!』
「そーだな」
適当な話を続けていると
『そーいえば、この前、紀章の彼女見たぞ!』
「え」
『男?と歩いてたぞ』
俺の苛立ちが限界まで達した。
「そーなんだ。あ、悪い、用事思い出したわ。じゃあな」
『え…!?お、おぉ』