白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第12章 【LONGING】-願望-
「何にもしないってば。
アレはただの戯れ合い
何にもしてないし。
兄ちゃんの煩悩をまず退散しなよ
姫凪のアレ。
いつか大事になるよ?」
「へーき。
姫凪と結婚するから」
シレッと言い切るアニキに
目を丸めてる僕に
「だから邪魔すんなって
昨日も言ったべ?
そん位の覚悟がなきゃ
手出せねぇよ」
「だから僕は出さないってば
バカバカしい
僕も寝る」
「おい!兄ちゃん寂しいぞ!」
「静かにね、起きちゃうよ?
兄ちゃんの大事なお姫様
お休み」
眠くないけど
目を閉じて寝たフリをして
僕の脳はユックリ
巻き戻っていく