第5章 涙の温度
〈お前らが幸せになってくれなきゃ
俺が引いた意味ないじゃん?〉
「うん…頑張る…けど…まさか
まだ未練タラタラだったの?」
別れてから少しは落ち込んでたけど
それからは超普通にしてたから
とっくに吹っ切れてるかと
思ってた
〈当り前だろ!
嫌いで別れたわけじゃなかったって
何回も言ってんだろ!?
いつかより戻せると思ってたのに
横取りしやがって!〉
「いや…マダ取ってないけど?」
〈へー?じゃあ俺もう一回
アタックしていい?〉
「ハァ!?それはイヤ!」
兄ちゃん程 怖いライバル居ないし!!