第5章 涙の温度
〈お前がそう思うんなら
そうなんじゃねぇのー?〉
「はい?」
僕声に出てた??
〈"姫凪は僕の事好きなの!?
嬉しすぎて死ねるんだけどぉ!"
とか思ってんだろ?〉
いや、そこまで思ってないし
今の僕の真似のつもり??
クオリティ地獄なんだけど?
〈おい、聞いてんのか?〉
「あ、うん。聞いてる。
いや、だから【かも知れない】位で
こう…浮かれて…押して、また…
"触らないで!"とか言われたら
それこそ死ねるでしょ?って話で…」
〈はぁ?姫凪がアピって来てんなら
受け止めてやれば良いじゃん〉