第25章 収束への旅路
なんて、馬鹿正直に口にした私が軽率だった。
「…ほう?俺が?可愛い…そうか、お前にはそう見えてるのか…なぁ、蝶?」
『へ、…?…ち、中也さん?…あ、あの…なんで髪ほどいて…!?』
外されたゴムに、髪が落ちる。
あっ、地雷踏んだこれ、間違いない。
変なスイッチ入れちゃった。
膝の上に座らされたかと思えば向かい合わせにされて、目の前に指を差し出される。
『…ッ、……あ、の…中也、さん……まだ夕方過ぎたところ…』
「…誰かさんが裏切りもんあぶり出してくれたおかげで、仕事どころかただの待機命令になっちまったんだよ…昨日太宰の指は美味そうに舐めてたのに、俺の指じゃあダメなのか?」
『っ…だ、め…じゃない…』
恐る恐る舌をつけて、そのまま口に含むと、彼の指が私の口内をまさぐり始める。
「……流石にキツいな、指一本でも…無理してねぇ?」
『!…っ、らいじょうぶれ…ッン、…ん、ンン…っ!!?』
クイ、と曲げられた指が、奥の敏感なところに当たる。
まだ指しか咥えていないのに与えられてしまったそこへの刺激に混乱する。
「ちっさくなってっから指でも届くな…美味しいか?」
『ふぁ、ッ…♡…っ、ぁ、ン…ンンンっ…!!♡♡』
増やされる指に、口を閉じられなくて唾液が溢れるのも防げない。
恥ずかしい…こんな格好して、こんなことされてだらしないところ見られて……中也さんに、全部見られて。
見れば見るほど、彼の瞳から逃げられなくてゾワゾワする。
募ってくるその刺激に、怖くなってつい顔を伏せて逃れようとすると、それを見越していたようにして彼の手が私の顎を上げさせた。
「逃げんの?…今更俺から逃げれると思ってんのか?お前」
『は、ッ…あ…ってン、ぁ…っっっ…、!!!!!?♡♡…っふ、ぅ…ッ!!?♡…っ、!?♡』
腰が勝手にガクガク揺れる。
こんなにあっさり…こんなことって…?
「指で喉イきしちまったの?…そんな物足りなさそうな顔して」
ゆっくりと指を抜いてから、それを愛おしそうに舐める彼の仕草に、またあそこが疼く。
「…口でイかされて、何も褒美がないのは初めてだもんなぁ?…まあ、楽しみにしとけよ…昨日の夜以上にもっと可愛がってやるから」
口から流れた唾液を舐め取られて、頭がおかしくなってしまいそう。
ああ、そうだ…この人、可愛いんじゃなくて…____
