第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「翔ちゃん、起きて。朝だよ」
「ぐおぉ…んご…」
「起きてってば」
「ぐおぉ…んご…」
どんだけぐっすりさんなんだ。
鼻を摘んでみたら、10秒くらいで起きた。
「ぅ…あ?」
「おはよ」
「…ぐるじい…」
「朝だってば」
「あい…」
のっそりとベッドの上に起き上がると、突然抱き寄せられた。
「うわあっ…」
よろけて翔ちゃんの胸に飛び込む格好になってしまった。
「お誕生日おめでとう…智くん…」
「ん…ありがと…」
昨日も祝って貰ったんだけどな…
みんな、ちゃんと今日になってもお祝いしてくれる。
嬉しいな…
にやけてたら、ちゅっちゅって顔中キスされた。
「あ…翔ちゃん、俺、顔洗ってない…」
「んじゃ、一緒に洗うか…」
ふたりで洗面所で顔洗って、歯を磨いて。
それから台所に戻ったら、いい匂いが漂っていた。
「あ。おはよ。翔さん」
「おはよ。ニノ」
ふふっと和也は笑うと、翔ちゃんのほっぺにキスした。
「昨日はかわいかったよ」
「うわっ…」
翔ちゃんは昨日のこと忘れてたのか、今更思い出して真っ赤になってる。
「ど、ど、どうでもいいだろうがっ!」
ぷりぷり怒りながら、ダイニングに入っていった。