第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「いいことだ」
「うん…」
「その調子で、頼んます」
「はい…」
ぎゅううって更に力が入った。
「いつでも…居るよ…?翔ちゃん…」
「うん…」
ずっと…ずっと傍に居たんだ。
これからも、傍に…
ずっとずっと、居るからね。
俺たちが…居るからね…
気がついたらもう外は明るかった。
結局、あのまま抱き合って眠って。
なんもえっちなことはしてない。
「翔ちゃん…」
「ぐがぁ…」
なんか豪快にいびきかいて眠ってる人が、俺の腕の中にいる。
「ぶぶぶ…」
いつもは、あんなにかっこよく取り澄ましてるのにね。
いびきかくわ、歯ぎしりするわ…
「ぶぶぶぶぶ…」
「んごぁ…」
鼻を摘んでみたら、苦しそうに眉を顰めた。
「ぐ…ぅ…?」
「翔ちゃん、朝だよ」
ぱちっと目を開けた。
「が…?ざどじぐん…?」
「おはよ。翔ちゃん」
鼻から指を離すと、むふぅと息を吐き出した。
「おはよ…いびき、うるさくなかった?」
「俺が、そんなもので目が覚めると思う?」
「思わない」
「正解です」
ちゅっとキスすると、照れたように目を逸した。
「…よく眠れた?翔ちゃん」
「うん…お陰様で…」