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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第15章 タイガーリリー


迎えの車が来て、荷物を積み込んで乗り込む。

「じゃあ出発しますよー」

マネージャーの声に俺達は頷いた。
隣のシートに座る和也が、きゅっと手を握った。

「札幌、寒いかなあ?」
「どうだろうね。いっつも夜は寒いけどな」
「まあね」

いつもはゲームをする和也がヘッドホンを取り出した。

「ん?リハーサルする?」
「んふふ…しちゃおうか…」

和也がヘッドホンの片割れを俺に渡した。

「昨日の夜、編集したんだ…昨日変更になった分はとりあえず入れておいたから…」
「お…さすが和也」
「褒めてもなんも出ないよ」
「…知ってる」

羽田までの道はちょっと混んでて…
和也と俺は曲を聞きながら少し眠ってしまった。


ピピっという電子音で意識が浮上した。


和也がもぞもぞと身体を動かす。


またピピッという電子音が聞こえたかと思うと、あの曲が流れ出した。




”幸せってなんなの?”




和也がふふっと笑った。

「笑顔…あふれること…」

ぼそっとつぶやいて俺の肩にこてんと頭を載せた。

そのまま小さな小さな声で、歌いだした。


目を閉じると、二年前の景色が蘇る。


そのまま和也の手を握りしめた。
ぎゅっと握り返したまま、和也は歌い続けた。


その歌声を聞きながら、俺はまた眠りに吸い込まれていった。






和也…

俺はお前のこと一生許さない

けど、



そんな俺達お似合いじゃないか…?




だから




しあわせになろうよ

しあわせになったら

きっとつらいことも

かなしいことも

ふたりでわけあえる







”いつでもそばにいるから大丈夫”








【END】
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