第15章 タイガーリリー
「俺達は男同士で…この気持ちは絶対に気づかれちゃいけないって思って。だから、翔のこと避けてた…」
「そっか…」
「嫌われたくなかった…」
「和也…」
涙に濡れる頬を上げて、顔を見つめた。
「そんな心配…する必要なかったな…」
「翔…」
「バカだな…俺達…」
お互いが臆病になって、お互いの気持ちわからなかったんだ…
パジャマの袖で顔を拭うと、微笑んだ。
「翔…大好きだよ…」
「うん…俺もだ」
微笑む頬にキスを落とす。
そのまま和也は目を閉じた。
まぶたにキスを落とすと、薄い唇に口付けた。
少ししょっぱいキスの味がした。
「和也…」
「翔…」
和也の腕が俺を抱きしめた。
そのままマットレスに俺の身体を押し倒した。
唇が深く重なる。
和也の甘い唾液を感じて、身体が燃えるように熱くなる。
身体を起こすと和也のパジャマのボタンに手を掛けた。
全て外すと、むしり取るように脱がせた。
和也の手が俺のパジャマのボタンを外すと、やっぱりむしり取るように脱がせてしまった。
上半身裸で抱き合う。
「翔…あったかい…」
「和也も、あったかいよ…」
唇を重ね、互いの皮膚に手のひらを滑らせていく。
熱を確かめるように。