第14章 きみどり scene5
ぶふぉっと、俺とかずは飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「さんせー」
松潤が小説に目を戻しながら言った。
「当たり前だと思いまーす」
相葉ちゃんがからあげを食いながら言った。
「も、もおおおおおっ…」
かずは勢い良く立ち上がると、皆に向かって頭を下げた。
「本当にっ…ごめんっ…」
俺も慌てて立ちあがって、頭を下げた。
「すいませんでしたっ…」
翔ちゃんはまた、新聞に目を戻した。
「わかればよろしい」
「よろしいっ」
「よろしいです」
それ以上、3人はなにも言わなかった。
その夜、帰ってくるとすぐに風呂に入った。
かずと一緒に入って上がると、バスローブを羽織った。
リビングには月の光が差していた。
なんだかもったいなくて、電気を点けずに居たらかずが窓辺に歩いていった。
「わ…すっごい綺麗だよ。さと」
手招きするから隣に立ったら、とってもでっかい月がきれいに見えてた。
「珍しいねえ…」
「うん…」
暫く2人で月を見上げた。
いつの間にか、かずが俺の顔を見ていた。
「なに…?」
「ううん…」
ことんと俺の肩に頭を載せると、かずは囁いた。
「さと…愛してるよ…」
それは、月のかけらみたいにキラキラ綺麗な言葉。
「うん…俺も、愛してるよ」
肩を抱き寄せると、ふにゃっと笑った。
【END】