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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4




…俺は永遠にお前を手に入れたよ…


シーツに包まりながら、窓際に座っている。
その瞳には、上弦の月が映っている。

膝に載せられたスケッチブックに乗っている手は動いていない。

エアコンのよく効いたリビング。
何も身に着けていない身体には、その冷気が堪える。
だけど、窓辺に座る智くんはそんなこと気にもならないようで…

ただぼんやりと上弦の月を眺めている。

白いシーツから溢れる足。

細くなった。

俺を抱きながら、ゆっくりゆっくりと智くんは壊れた。


――この一年…


智くんは、俺を抱き続けた。

俺から智くんに触れることは許されなかった。
微笑みながら拒絶して、微笑みながら俺を壊した。

壊れきった俺は、バラバラに解けて…
解けたまま、智くんの周りにただ散らばってる。

「智…?」

こっちを見て…

「智…」

俺を、見て…

「さとし…」

ほら、壊れたよ…


あなたの望む通り


智くんの影が揺らめいた。

シーツを纏ったまま立ち上がると、床に裸で散らばる俺を抱き上げた。

「どうしたの…?翔…」
「さむい…」
「…ごめんね…温めてあげる…」

脱ぎ捨てた服を踏みしめて智くんは歩き出す。
首に腕をまわしかけて、俺はしがみついた。


…離さないで…


一緒に…
一緒に壊れよう

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