第11章 グレイscene4
何回もそれが重なると、さすがにメンバーの間の空気も不穏になる。
雅紀がなにかを悩んでいるのは明らかなのに。
誰も何もできないからだ…
こういうときは放っておくしかない。
だけど、俺は雅紀の恋人。
これ以上、放っておくことなんてできなかった。
リハ終わり、無理やり雅紀を自宅に連れ帰った。
最近、俺の家にまで来なくなってたからだ。
「潤…痛いっ…」
リビングまで無理やり引っ張って行くと、ソファに雅紀を投げ出した。
「雅紀…どういうつもりだよ」
「え…?」
「皆に迷惑かけても俺に言えないこと?」
「そんな…」
すぐに目を逸らしてしまう。
「なんで?雅紀…」
「潤…ごめん…」
そう言うと雅紀はソファの上で、手足を縮めて丸まってしまった。
「ごめん…ほんとごめん…」
「雅紀…謝るなら言ってくれよ」
ぶんぶんと頭を横に振って頑なに殻に閉じこもる。
「…じゃあ、身体に聞いてみるからな」
「え?」
雅紀の腕を取ると、立ち上がらせた。
ジーパンのトップボタンを乱暴に外して、ファスナーを下げると、中に手を突っ込んだ。
「じゅっ…潤っ…」
逃げようとする身体を腕でがっつり掴まえて離さない。
「俺から逃げられると思うなよ…?」