第11章 グレイscene4
次の休み…
やっと休みが合ったからニノを自宅に招待した。
「いらっしゃい…」
「ん…」
玄関を開けると、もう既に真っ赤な顔をしてる。
かわいいやつ…
靴を脱いで上がってくると、ニノは立ち止まった。
「どうした?」
「ううん…」
ちらりと俺の顔を見る。
「…おいで?」
両腕を広げると、ニノは胸に飛び込んできた。
「まーくん…」
「ニノ…」
ぎゅっとお互いを抱きしめ合って、しあわせを噛みしめる。
ニノが同じ気持でいてくれたこと、これだけでもしあわせなのに…
こうやってぬくもりを感じられることが、本当に本当にしあわせだった。
「キス…して…?」
ぎゅっと俺にしがみつきながら、ニノが言う。
「おまえからしろよ」
「えっ…」
「言い出しっぺがしなきゃ…ね?」
そう言って、俺はニノに顔を近づけてめを閉じてやった。
「…もう…ばか…」
ぎゅっと俺の服を握った。
「でも…好き…」
ちゅっと、柔らかい唇が俺に触れていった。
「もっと」
「えー…次はまーくんからしてよ…」
「だーめ。おまえからちょうだい?」
「しょうがないなあ…」
何度も何度も、俺達は中学生みたいなキスをした。
そう…俺達が出会ったのはお互い中学生の時。
あの頃から…ニノ…お前のこと…
「好きだよ…和也…」
「まーくん…」
ニノを壁に押し付けて、服の裾から手を入れた瞬間殴られた。
「あんたって!場所かんがえなさいよっ…」
「ふうん…おまえ我慢できんの?」
「えっ…」
「20年分。今日頂くからな」
「えっ…えっ…えええええ~!?」
20年分の思いは、朝まで尽きなかった。
【END】