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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第11章 グレイscene4


前のローテーブルに缶を置くと、俺を見上げた。

「翔ちゃん…」
「ん?」
「もう、わかってると思うけど…」
「え?なにが?」
「俺の好きな人…」
「えっ…」

どすんとソファの隣に腰掛けると、俺の腕を引いた。

「翔ちゃんなんだよ」

そのまま智くんの腕に抱かれた。

「ちょ…え?ちょっと待って!」

慌てて身体を離そうとするけど、がっしり掴まれて無理だった。

「翔ちゃんっ…俺、もう我慢できないっ…」

そのまま押し倒されて、智くんの顔が近づいてくる。

「まってっ…だめっ…俺、ニノが好きなんだっ…」

ピタリと智くんの動きが止まった。

「え…?ニノが…?」
「ごめん…」

ずっと、片思いしてる。
叶わない恋だってわかってるから、告白するつもりもない。
だけど、思うくらいは自由だろ?

「…んでだよ…」

突然、智くんの目に凶暴な光が宿った。
乱暴に俺のズボンのベルトを外すと、暴れる俺の膝をベルトで固定してしまった。

「俺…ひかねぇから…翔くんを俺のものにするから…」
「やっ…やめてっ…」

智くんは…
俺の教えたとおりに…俺を抱き始めた…

「やめてぇ…やめて…お願い…」

俺の声は虚しくリビングに散っていった。


カタリと玄関からリビングに通じる扉が鳴った。
虚ろな目を向けると、その隙間から誰かが見えた。

そこには、カメラを構えてにやりと笑う

…ニノがいた。

「な、んで…?」

問いかけると、いたずらっこみたいな顔をしてリビングに入ってくる。

「見つかっちゃった…」

智くんの動きも止まった。

「なんで…」
「翔さん…俺ね、大野さんも翔さんも好きなの」
「え…?」
「だから、ふたりとも俺のものね?」


にっこりと佳麗な笑みを見せると、カメラを持ちながら向かい側のソファに座った。

「ほら、智…愛してあげて…?」

熱に浮かされたように、智くんは俺に覆いかぶさってきた。

「翔さん…後で俺を抱かせてあげるね…」

甘い囁き…微笑むニノ…

俺の思考は、そこで止まった。


「翔ちゃん…好きだよ…」





甘く囁く背中に腕を回すと、その熱い身体を抱きしめた。

【END】
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