第6章 ノクターン
止める和也の手を掴み取って動きを封じる。
もがく腰を身体で押さえつけて、和也の塊を口で愛撫する。
まさかこんな日が来ると思わなかった。
和也の塊を口にして。
…祈るように愛撫するなんて…
お願い、和也。
気づいて。
こんなにお前のこと愛してるって。
そんな人間が、ここに居るって。
口の中の和也は、いつまで経っても柔らかいままで。
それでも俺は構わず舐め続けた。
だってこれは快楽を与えるものじゃない。
心を与える作業だから。
「大野さん…もういいよ…わかったから…」
和也の顔を見る。
「勃たないんだ…ごめん…」
腕で顔を覆うと、今度は静かに泣き始めた。
起き上がって和也の身体をぎゅっと抱きしめた。
「和也…まだ、俺のこと好き…?」
腕で顔を覆ったまま、首を横に振る。
「俺には…そんな資格ない…」
「なんでそう思うの…?」
「だってっ…子供のことっ…」
「だから…そんなこと気にしなくていいから…」
「気にするよ…気にならないほうがどうかしてる!」
「もう…バレないから…大丈夫」
「え?どういうこと…?」
「あの子の母親は…死んだんだ」
「え…」
彼女は…なにも言わないで死んでいった。