第3章 チェリー・ポップ
「なんでテレビ2つもあるの…?」
「あっち、ゲーム用」
「なるほど…」
大野さんは現場で食べてきたらしく、つまむ程度。
翔ちゃんはすげえ食ってた。
「翔ちゃん、太った?」
「これはむくみです」
俺もなんとか食べやすいものを口に入れた。
「これとか食べやすいんじゃない?」
そう言って大野さんががんもを切って俺の口に持ってくる。
「ちょ、一人で食べれる…」
「遠慮すんな」
真顔で言うから、しぶしぶあーんして食べた。
「おお…なんか親鳥の気分」
「なんだって!?そんな楽しそうなこと…」
そう言って翔ちゃんはハンバーグを小さく切って俺に差し出した。
「いや…だから…」
「遠慮すんな」
やっぱり真顔で言うから、しぶしぶあーんして食べた。
「おお…なんか楽しいね!智くん」
「うん!楽しいね!翔くん」
「俺で遊ぶな!」
もう…これだからお兄さん組は…
なんとか飯を食べ終わると、俺はソファに凭れかかった。
「かず、寝るなよ?身体拭くんだから」
大野さんと翔さんがテーブルを片付けながら、俺を見る。
「もう…いいって…」
それよりも…眠い…
お腹がいっぱいになったら、睡魔に勝てない。
うとうとしてるうちに、テーブルの上はすっかり綺麗になっていた。