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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第2章 グレイscene3


「しょ…翔ちゃん…何してるの…?」
「え?…腕まくら?」

俺のうちには寝室が一個しか無いから、同じベッドで寝るのは覚悟してたけど…
ベッドに横になった途端に、翔ちゃんに抱き寄せられて、腕枕された。

「ま、枕あるから…大丈夫だよ…?」
「いいから…静かに…」

トクン…トクン…心臓の音、うるさい…
こんなの、寝られないよ…

翔ちゃんの手が、俺の背中に回って。
とんとんと背中を叩き始めた。
だんだん落ち着いてきて、眠気がやってくるのがわかった。

「おやすみ…雅紀…」

翔ちゃんの声に包まれて、俺は夢の中へ入っていった。



「…雅紀…?」
「ん…」
「目覚まし時計櫻井です。朝だぞ。起きろよ」

なんで翔ちゃんが家にいるんだろう…
あ、これは夢に違いない。
だったら…

「目覚まし時計さんがちゅーしてくれなきゃ起きない」

夢だからこんなおねだりだって、しちゃうもんね。

「ふふ…俺がちゅーしたら起きてくれるの?」
「うん…」

唇に温かい感触。
すごいリアルな夢…

「ふふ…目覚まし時計さん、だーいすき…」

翔ちゃんの首に腕を回して抱き寄せた。

「俺も好きだよ…」

そう言って俺の頭をなでてくれた。
嬉しい…なんて嬉しい夢だろう。

「雅紀…」

夢のなかの翔ちゃんは俺のパジャマのボタンを外し始めた。
…ん?何してんの?…
全部外れてしまうと、目覚まし時計さんは俺の首筋に顔を埋めた。

「ふあっ…あっ…えっ…何!?」

翔ちゃんの唇が首筋を這っている。
気持よくて、思わず目を開けた。
真剣な顔をした翔ちゃんが俺の胸に顔を埋めていた。

「しょ、翔ちゃん!?」
「あ、起きた」
「な、何してんの!?」
「何って…ナニ?」

しれっと答えると、俺の顔をじっと見た。

「どう?よく眠れた?寝覚めはいい?」
「え…うん…すっごく良く眠れたし、寝覚めも最高…」

って俺…!とんでもないこと言った…!

「あわわわわ…」

逃げようとする俺を翔ちゃんはふんわりと抱きしめた。

「ねえ…雅紀…」
「な、なに…?今のことは全て忘れて下さい…」

ぶっと吹き出すと、翔ちゃんは俺にちゅっとキスをした。
びっくりして翔ちゃんの顔を見つめた。




「これから俺、お前の目覚まし時計な?」




【END】
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