第2章 グレイscene3
「…雅紀…?雅紀…」
「あ…」
「ふふ…ぐっすり寝てたな…大丈夫?」
「うん…」
楽屋のソファで身体を起こすと、すんなりと目が覚めた。
「あれ…?」
「ん?どうした?」
「いや…なんかね、すっごく寝覚めがいい…」
「へえ…どうしたんだろうな?」
最近俺は、よく眠れないし寝覚めも全然良くない。
毎朝しんどい思いをして起きていた。
目覚ましも2個掛けないといけないくらいね…
なんで今はこんなによく眠れたのかな…
翔ちゃんの匂いのするブランケット。
これのせいかな…
翔ちゃんの夢見たし…すっごくいい夢だったなぁ…
「翔ちゃん…」
「ん?」
「このブランケット借りてもいい?」
「え?なんで?」
「なんかね、そのブランケット被って寝たらすっごく良く眠れたし、寝覚めも良かったから…」
「ええ…?こんなのでいいの?」
「うん…これが、いい…」
だって、翔ちゃんの匂いがするもん…
「いい?借りても…」
「いいよ。よく眠れるまで持ってたら?」
「ホント!?ありがとう!」
翔ちゃんはにこにこ笑って、俺の髪をなでてくれた。
「さ、メイク行くぞ」
「うん!」
翔ちゃんと俺はメイクに向かった。
この日の収録はお蔭で何事も無く、調子もよく終わった。
最近ほんとぐっすりと眠れるまで時間がかかったし、寝覚めもよくなかったから、こんなにうまくいくとは…
やっぱり睡眠って大事なんだね…
家に帰って、早速翔ちゃんのブランケットを抱きしめて眠った。
でも…また次の日には、うまく起きられなかった。