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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第2章 グレイscene3


今日はレギュラー番組の収録だった。
全部終わって、その後の打ち合わせも全部終わって、後は帰るだけになった。
俺はおーちゃんを探していたけど、楽屋に荷物はあるのに姿が見えなくて。
どこに行ったんだろうと探していたら、マネージャーが潤と打ち合わせをしてると教えてくれた。
テレビ局の部屋を一個借りてあるという。

ニノも潤を探していたから、一緒にその部屋に向かった。
俺はニノからずっと潤のこと好きだって聞いていたし、俺の気持ちも話してあった。
だから、こういうときは協力しようと約束していたのだ。

翔ちゃんはそんな俺達を見て、なんだか複雑な顔をした。

「行かないほうがいいと思うよ?聞いても二人にはわからない話だろうし」

そう言って止めようとした。
思えば、これは翔ちゃんの優しさだったのだと思う。
でも俺達はなんの気にもしないで、打ち合わせをしているという部屋に向かったのだ。

それが…こんなことになってるなんて…

「う…」

ニノが口を手で覆った。
ぽろぽろ涙をこぼしながら、後ずさっていく。

「ニノ…」
「いや…いやだ…相葉さんっ…」

そう言って俺の胸に飛び込んできた。

「…楽屋、戻ろ?ニノ…」

ニノの頭を抱えるようにすると、二人で楽屋へよろよろとしながら戻った。
楽屋は一時的なのか、無人になっていた。

「き…気付かなかった…あの二人…」

泣きながら喋るニノは、俺のシャツを握りしめたまま離さない。

「相葉さん…相葉さんっ…」

俺のシャツを引き寄せると、またニノは俺に抱きついてきた。

「どうしよう…俺…どうしようっ…もう、潤のこと想っちゃだめなのかな…」
「そんなこと言うなよ…俺だっておーちゃん想っちゃいけなくなるだろ…」
「だってぇっ…あんな激しく愛し合ってたっ…」

俺の身体にすがりついたまま、ニノは崩れ落ちていった。

「あんなに…激しく…」

ぽろぽろと涙をこぼす。
そんなニノをぎゅっと抱き寄せると、俺も泣きたい気分になった。

「ニノ…想ってるのは自由だよ…?だから、泣くなよ…」
「相葉さん…」
「お前の20年、無駄にするなよ…な?」
「だって…だって…相葉さん…」
「忘れろ…な?俺も忘れるから…」
「できないよぉ…」
「ニノ…」
「…忘れさせてよ…ねえ…」
「え?」
「相葉さんの身体で、忘れさせてよ」


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