• テキストサイズ

〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第7章 第六章 夢を見るのは、生きている者だけらしい


「………よかろう。ならば、一緒に来るがいい。小娘、お前もいいな?」
岩融の言葉に彼岸花は何を反対するものかと頷く。
「構いませんよ。心が軽くなる、っていい主張だ。結局は精神論だよね」
そういうの大好き、と付け足して彼岸花は微笑む。

「………で、奴を倒すと言ったがどうする。」
岩融に尋ねられて彼岸花は一つ提案をする。
「実は一つ作戦があるんですよ。取り敢えず、ちょっとこっちに来てもらえます?」
少し上り坂になっている上の方で彼岸花は手招きした。
岩融と前田平野が来たところで、少し先を指差す。
「ほら、あそこに池がありますよね」
「あぁ。」
「この辺りに開けている所ってあの池回り以外ありませんよね」
「そうですね。」
「そんでもって池の回りには背の高い木ばかり」
「はい。確かに高い木が多いです」
彼岸花はにっこりと笑った。
「奴が飛ばなければ、出来ることは色々とあると思うんです。」
「……………それは、そうであろう。先程の戦闘とて奴が飛んでいない瞬間を狙って襲ったのだからな」
「奴が飛べない状況を作り出すのって、この地形を利用すれば結構簡単に作れるんですけど、解ります?」
彼岸花は維持悪く尋ねた。
そんな彼岸花の態度に岩融は苛ついているようだが、そういう奴をからかうのも趣向と出来る彼岸花だ。あっさりと言うつもりはない。考えることもまた、修行である。
「………どうするのだ。翼を切るか?」
彼岸花が引かないのを理解すると、諦めたようの少し考えて岩融がいった。
「残念。多分、再生しますね」
「じゃあ、どうする………!」
「怒りなさんな。簡単ですよ」
「使えないようにする、ですか」
平野が呟く。
彼岸花は一つの視点切り替えとしてそれに頷いた。
「そう、無くして戻るのなら使えなくすればいい。羽の機能を停止させるすべなら、中々ありますから」
「………固定したり、重くしたり、ですか?」
前田の回答に花丸を一つ。
「そうそう。ここなら、重く出来るよね…………池に落とせば」
「木から飛び移るれば、叩き落とすことも可能ですね………!」
平野が顔を明るくして言う。
「だが、それだけでは足りぬのではないか。奴はあれほどの体格だ。」
岩融はまだ顔を険しくしたまま、言う。
「岩融さん!その言葉を待ってました!」
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp