第64章 モノの子scene7
「和…」
大野が僕の髪をさらさらと撫でた。
「慌てないでいいだろ…これからゆっくり…」
ちゅっと音を立てて、僕のこめかみに口をつけた。
「ゆっくり慣れていけばいい…」
「だ…め…」
「え…?」
「欲しい…」
「和…」
「今すぐお前が欲しい…!」
身体が跳ねた。
大野の身体に覆いかぶさると、肩にかぶりついて血を吸い上げた。
「か、かずっ…!」
ぼたぼたと口から流れ出る血を拭いながら、大野に跨ると自ら尻を持ち上げて、大野で貫いた。
「ああっ…」
頭が真っ白になった。
「あっ…大野ぉっ…」
「和…お前…」
「ああっ…もっと僕に…大野をちょうだい…?」
「和っ…」
「ああっ…大野…大野…すき…」
「和…俺も…お前がすきだ…」
大野が起き上がった俺を抱きしめた。
「離さないぞ…お前…」
ねっとりと首筋を舐められながら、大野が僕を突き上げる。
その度に、甘い蜜が身体の奥から溢れ出てきて僕を満たした。
もっと…
ちょうだい…
大野をちょうだい…
最後に大野の肩に噛み付いて、強く吸い上げた。
同時に俺たちは精を放って、倒れこんだ。
そのまま、起き上がれなかった。
僕は…
どこに堕ちていくんだろう…
大野が眠りに落ちた部屋のなか。
淡い黄色の鬼火が浮かんでいた。
【つづく】