第51章 ラズベリーscene4.5 その3
フィジーに着いた。
大野さんと翔さんは、きょときょとしている。
その様子がおかしくて、潤と二人でくすくす笑ってた。
相葉さんはにぃが教会で待ってるから、一人でいる。
目が合うと、薄く笑った。
チェックアウトがなかなか進まなくて、床に座り込んでた。
潤から離れて隣に座ると、相葉さんが俺の手を握った。
「え…」
「後で、トイレ…」
「な、何いってんの」
「だって…抱きたい」
どうしちゃったの…?
相葉さんの目が沈んでる。
「だめ…?」
皆に見えないように握った手に、力が入った。
「い、いけど…」
沈み込んだ相葉さんが心配で。
なにがあったんだろ。
俺と相葉さんは皆より早くチェックアウトを終えて、二人でトイレに入った。
がやがやしたトイレだったけど、たまたま人が誰もこなかったからこっそり入った。
入るなり、抱き寄せられた。
いつもこんなところでしてるくせに、不思議と嫌悪感もなにもわかない。
途中から、身体だけじゃなくて心まで欲しくなった俺には、関係なくなってきた。
相葉さんの顔が近づいてくる。
そっと目を閉じると、唇が重なった。
俺は震えた。