第20章 グレイ scene2
「え!?通行止め!?」
翔くんの声が聞こえた。
山小屋のキッチンから顔を出すと、リビングで翔くんが電話していた。
「それで、麓で足止めなの?」
どうやら後からくる予定だった相葉ちゃんと和也と潤が麓で足止めを食っているようだ。
「…わかった。とりあえずこっちは心配いらないから。うん…」
珍しく5人で出かけようということになり、春の雪解けを待って山小屋に泊まりにくることになった。
3泊4日でなんとか休暇を取って、俺と翔くんが山小屋に先着していた。
貸し別荘みたいなもので、家具も生活に必要な道具も揃っているここは、翔くんが見つけてきたところだ。
「どうしたの?」
「あ、智くん…なんかね、小規模な雪崩があって、道路が塞がっちゃったんだって」
「えっ…そうなんだ…」
「明日には復旧するみたいだけど、今日はこっちくるの無理だから麓に泊まるねって、今連絡あった」
「わあ…そうなんだ…」
自分のスマホを見ると、和也から連絡が入っていた。
俺に会いたいと書いてある。
俺も会いたかった。
「翔くん、相葉ちゃんに会いたいでしょ?」
「え?当たり前でしょ…」
笑いながら頭を掻いた。
俺と和也、翔くんと相葉ちゃんはほぼ同時期に付き合い始めた。
先に俺と和也が付き合ってて、告白する決心がついたって感謝されたなあ…