第12章 退紅(あらそめ)scene2
そのまま口の中で弄んでいると、また熱くなってくる。
「翔くん…」
智くんの潤んだ目が、また欲しいと訴えてくる。
「ね、もう一回しよっか…」
「うん…」
消え入りそうな声で、恥ずかしげに言うけど…
「智くんより、この子のほうが素直だね…」
「え…?」
「だってもう泣いてる」
また顔を真っ赤にして、智くんは目を逸らす。
「翔くんのスケべ」
「そのスケベのこと好きなのは誰ですかねー」
「…俺…」
「いい子です…」
ちゅっと髪にキスをすると、智くんを握りこみながら、全身にキスをする。
「あっ…翔…」
「ん…?」
「俺もしたいよ…」
「だめ。今日は俺がするの」
「翔…」
「トロトロに蕩けた智がみたいの」
「もう…」
智くんは小さく笑って、それでも俺の胸板にちゅっと音を立ててキスをした。
そのまま微笑むと、目を閉じた。
吸い込まれるように、智くんの唇を貪る。
時々、智くんの先端からにじむ雫を手に纏わせて、智くんを握りこむと甘い声が漏れる。
「気持ちいいね…智くん」
「ん…もっと…舌ほしい…」
智くんの舌に絡め取られて、また俺は幻惑の世界に迷い込む。