第12章 退紅(あらそめ)scene2
「じゃあ…翔くんが触ってよ…」
尖った口元が可愛らしくて…
そっと手で触れると、顎をこちらにむけてキスをした。
舌で唇の形をなぞると、智くんの香りが漂ってきた。
「智…いい匂い…」
「ばか…」
智くんの手が間断なく動き始めた。
それと共に、短い喘ぎ声が室内を満たした。
俺はその声を聞きながら、服を脱いだ。
「あ…翔くん…」
智くんが手を動かしたまま、俺のほうに這ってきて、俺を口の中に収めてしまう。
「ああ…智っ…」
「ん…あっ…翔…好き…好きだよ…」
俺を咥えこみながら、うっとりとした顔で愛を囁く。
なんとも淫靡な光景に目が釘付けになった。
智の中心から雫が流れて、糸を引いて腿に貼り付いている。
ベッドヘッドに頭を預けながら、そんな光景を目に焼き付ける。
「智…好きだよ…もう離さない…」
思わず漏れでた言葉に、智くんの顔が緩む。
口の端をあげたまま、嬉しそうに俺を咥えながら見上げてきた。
そんな顔を見たら堪らなくなって。
智くんの髪を掴んで起き上がらせて、身体を持ち上げた。
俺の腹の上に載せると、下から一気に貫いた。