第12章 退紅(あらそめ)scene2
ズボンに手を掛けて、ゆっくりと焦らすように脱がせる。
「翔くんっ…」
焦れた智くんが、足首にひっかかったズボンを振りほどいた。
「は、やく…お願い…」
瞳を潤ませて、懇願してくる。
「いいよ…ほら…自分で解して?」
傍らの棚から、ローションのボトルを取り出して手渡す。
「う…やぁ…いじわるしないで…」
「意地悪じゃないよ…?俺が見たいんだもん…」
「やだぁ…やだぁ…」
「ミダラな智が見たいなぁ…」
耳元で囁くと、身体をぶるっと震わせてぎゅっと口を引き結んだ。
ローションを手に取ると、自分の指に出して、そっと自分の後ろに触れた。
「うっ…あ…ぅ」
ぞくぞくと快感が這い上がってくる。
そっと智の胸に手を伸ばして、智が好きなところをひねった。
「うあっ…しょっ…だめっ…」
身をよじって逃れようとするから、後ろから抱きしめて逃げられないようにする。
「ほら…手、止まってるよ…?」
「あ…やだぁ…もう…」
「トロトロに解さないと…挿れないよ…?いいの?」
「翔のばか…」
「智に負担を掛けたくないんだよ…」
笑って言うと、口を尖らせてぷいっと横を向いた。