第12章 退紅(あらそめ)scene2
マンションに着くと、地下の駐車場に車を入れる。
「わ…すごいとこだね…」
「当たり前だろ…智と住むんだから…」
そういうと、照れたような笑いを浮かべた。
車内に、智くんの香りが充満している。
身体が疼いてしょうがなかった。
車を停めると、助手席へ回る。
ドアを開けて、智くんに手を差し出す。
「智くん…」
「なあに?」
微笑みながら、俺の手を取る。
「一緒に…暮らそう?」
改めて、ちゃんと顔をみて言った。
言わないと、ちゃんと伝わらないから。
特に、俺達の場合は…
「うん…翔くん…ありがとう…」
満面に笑みを浮かべながら、智くんは胸に飛び込んできた。
「一緒に…暮らしたい」
智くんも、ちゃんと言ってくれた。
気持ちは、俺とおんなじだ。
手を繋いで、部屋まであがった。
鍵を開けて中に入ると、玄関先でキスをした。
荒い息を吐きながら、お互いを貪って…
そのまま智くんを抱え上げて、寝室へ入った。
「ごめん…もう欲しい…」
「うん…俺も欲しいよ…翔」
ベッドにそっと寝かせると、智くんの腕が俺の首に絡みついた。