第4章 灰紫
智が、俺に跨る。
そのまま俺のソコを持ちながら、ゆっくりと自分の腰を沈めていった。
「うっ…あ…あ…」
呻きながら、俺を飲み込んでいく。
「あ…智…」
腕を伸ばすと、それを掴んでぐいっと俺を引き寄せた。
上半身を起き上がらせて俺は、智の胸に飛び込む。
智がふわりと俺を包み込んだ。
俺の全部を包み込む。
涙が、止まらなかった。
智が、全身使って俺のこと抱きしめてくれていた。
「愛してる…翔…」
まるで真綿に包んで抱くように、俺のこと大事に、大事に。
智は俺のこと、抱いた。
初めて、抱かれたんだ。
智が果てる頃、俺も智の中に放っていた。
ぐったりと倒れこんできた身体を抱きしめて、俺はまた声を出して泣いた。
こんなに泣いたことは大人になってからはなかった。
「智…愛してる…」
愛してるのに、傷つけて。
自分を傷つけて。
潤まで傷つけて。
永遠に終わらないんじゃないかと思ってた。
こんな苦しい思い。
殺さなきゃ…
智を殺さなきゃ、俺の心に平安なんてこないんじゃないかって…
そう思ってた。
けど。
やっと俺の心に平穏が来た。
やっとわかったんだ。
智は俺を愛してるって。
俺は愛されてるって。