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【 銀魂 】徒然なる日々なれど…

第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない




朝ご飯は既に済ましていた為、幸運にもお妙の料理を口にする事は無くしばらく三人はお菓子をつまみ会話を楽しむ。お妙も新八も天音を気遣い銀時の話はせずその他の話題を投げ掛ける。涙は止まっているものの、やはり天音の顔は終始気が晴れない表情で染まっていた。だが意外にも銀時の名前は直接出さないもののその名に触れる内容を持ち掛けたのは天音だった。


『私、どのタイミングで帰ればいいかな…。』


お妙「気が済むまで居ればいいわ。それだと逆にあの人の方からここに来そうな気もするけど。」


新八「そうですね。僕はもう少ししたら戻りますけど、何とか上手いこと言っておくので天音さんは何も心配しなくて大丈夫ですよ。」


今夜一晩泊まらせて貰ったとしても、一日でも帰らない日が出来ればどんどん帰りずらいのではないかと天音は内心不安に思っていた。だからと言ってずっと新八の家にも居るわけにもいかず、解決方法をひたすら考えていた。

そうこうしている間に新八は万事屋へと再び戻り、志村家では天音とお妙の二人となった。


お妙「……銀さんと何かあったの?」


『…………。』


お妙「言いたくないなら無理に言わなくていいけど、あまり心配掛けないであげてね?あの人不器用だけど、きっと今頃あなたの事が心配で甘い物もきっと喉を通ってないと思うわ。」


『…でも私、何処にでも行っちまえって、言われちゃいました。』


お妙にそう言われ天音は先程の出来事を大まかに話した。自分で銀時に言われた言葉を発すれば辛い気持ちが更に増え、止まっていた筈の涙が再び頬を伝った。


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