第74章 長い夜
大野視点
A「ねー どうしてニノだけダメージ受けたの?」
相葉ちゃんが今にも泣きそうな声で質問してきた。
(ここなら…外部に流れにくいよな)
周りを見回す
松潤も困った顔で俺の方を向く。
(俺が話すよ)
腹をくくって 相葉ちゃんに向く。
松潤が相葉ちゃんの肩に回していた腕をゆっくり下ろす。
「あのね 最後まで聞いてね」
泣きそうな目の相葉ちゃんがまっすく俺を見る。
(翔くんみたいに話せばなんとか…)
ピョコっと俺の小人が足元に現れた。
(あ お前いろいろ見てるな 映像よこせ)
スルスルっと俺の肩まで登ってこさせ、映像を共有。
(うん あの 記憶と大体いっしょだな…)
「ニノはね コンサート中 外部攻撃に気が付いて
一人で対処に行ったみたいなんだ」
M「交戦場どこなの?」
「ヘリで降りた所」
M「マジか しくった でも 敵さん どうやって?」
額を抑えながら、頭を降り、目力強めの松潤が俺を見る。
(おい 追加映像!)
心で思うと、どんどん映像が流れてきた。
「俺も良く分からないけど、コイツが見た映像だと」
小人を親指で指す。
小人が松潤にペコペコ頭を下げている。
「ソラの空間の桟敷席でなんかあったみたいだね」
(蔓芭に招待状送ったの誰だ? なしで入れないはず…)
「不思議なのは、(赤い)ハネの民がハナの民(蔓芭)を自分の座敷に上げる…意味…」
ドンドン流れてくる映像に腹が立ってきた。
「でぇ アイツが禍津日(まがつひ)になっちまって…
任せれば 良いのに ニノが勝手に…」
映像に心が引っ張られる。
A「え!! どうゆうこと!!」
相葉ちゃんが勢いよく立ち上がった。
「あっっ アイツってのはニノの事じゃなくて」
相葉ちゃんに向き合う。
A「一族が手引きしたって事?
そんな 俺のせい? 五人でコンサート なのに!」
取り乱す相葉ちゃん。
(しまった ハネの民って言ったら抗争に紐づけちゃったか)
「相葉ちゃん よく聞いて
確か ソラの空間でって言ったけど それが羽根の人たちからの攻撃と決めつけちゃだめだ」
A「でも 空を飛んで!!」
声がどんどん大きくなっていく相葉ちゃん。
(ああ 落ちついて)「雅紀!」
相葉ちゃんの声を遮るように大きな声を出す。