第71章 接待と食事
大野視点
S「さて 大野さん ジャンジャン 挨拶していきますよ!」
パンと手を叩いて気合を入れる翔くん。
(おぅ お仕事モードですね)
「は はい 急ぎましょう」
それから 俺たち二人は お礼と感謝を伝えて回った。
ほとんど 見知った日本の人たち。
差し出されたグラスのお酒は翔くんと交互に飲み干し お礼を告げ 次へと進んでいく。
(はー 何杯目だろう あんまり酔わないなぁ…)
女性「Mr. Ohno! You’re the best!」
いきなり 金髪女性が抱きしめてきた。
(わー やめて こうゆうのにがて…)
「しょっ 翔くん…」(お願い たすけて…)
この状況を確認した翔くんが流暢な英語を話しながら俺たちの方に近づいてきた。
(ああ そうそう ソレ)
女性「You guys are the best!」
ハグしていた金髪女性が離れ翔くんにハグしにいく。
(はぁ 挨拶だって 分かってても 急なハグは…)
離してくれたから、触れていた所を整える。
S「…サンクス サポート グレートフル」
ハグを受け入れた翔くんが返事をしてる。
(サポートって事は現地運営スタッフって感じかな)
女性「あしたも がんばって!」
女性が再度俺に近づき握手を求めてきた。
「は ははい がんばります」
日本語で返事してしまった。
女性「bye」
片手を降る離れていく女性。
S「bye」
翔くんがかっこよく手を降る。
(ああ 俺もあんな風に英語へ応対出来たら かっこいいかな…
でも 翔くんよりかっこよくはなれないし
出来も違うしなぁ
それに さっきの女の人
翔くんとおいらと なんか 英語違った気がする し…)
S「ん?何が?違った? 気になるの?」
(あ、声になってた…うぅ 聞こえたなら なんでもないは 通用しない…)
「大したことじゃないけど さっきさ 俺にはガイザァって言わなかった気がする」
S「ガイザァ?
ああ それね あなた達最高って言ってくれたんだよ」
(達?じゃ…)
S「智くんにはYou're the best あなたが最高って言ってくれたんじゃない?大野推しだったんだね」
とっても嬉しそうな顔の翔くん。