第49章 嵐 コンサート 起動!!
〝五里霧中〟のイントロが流れる。
「いくぞぉ!! はい! はい!」
「はい! はい! はい!」
メンバーみんなで 観客のテンションを上げる。
「はい! イクゾォォォ」
サイドの噴射砲から煙幕が噴射
M『 本日は 晴天なり!』
A『 天国は おとなり!』
中央ステージに向かって 走り出す四人。
「ふぉふぉ」
沢山の飛天たちが輝く羽衣を纏い現れた。
{ようこそ! 嵐でーす}
貴賓席として用意した桟敷間に“声”を出しながら手を振る。
飛天たちは優雅に舞う
(この貴賓専用演出は橋本さん統括だったなぁ
本番まで視ることできなかったから、期待してたんだよなぁ)
S『 草むらに咲く花は』
翔さんが歌い始めると、俺たちのイメージカラーの衣を纏った飛天たちが赤い花びらをヒラヒラ撒き始める。
歌うメンバーを見ると それぞれの色の花弁が舞っている
(へー
俺たちが歌うと飛天が花弁を撒いてくれるのかぁ いいね☆)
{いらっしゃいませ 楽しんでください}
手を振ていると桟敷間にチーフと浜地と猴を見つけた。
(何してるんだ?)
猴と目が合った瞬間 猴が{カズナリぃぃ}と大きな声を上げ飛んできた。
(おい まじか!)
身構えるよりも先に
浜地がアイツの衣を掴んでいた。
衣を掴めれた猴と必死な浜地が空間に宙ぶらりんになっている。
あまりの滑稽さに大きく笑って 指で指しながら膝を付いてしまった。
桟敷間に鎮座する貴賓の方々がざわついている。
チーフもあわてて御簾を出して回収していく
膝を付いた状態で『 あきらめないぜ』と唄い、何事もなかったようにたちあがる。
他のメンバーも通常運転を確認する。
桟敷席の方々も落ち着いた。
『 力を 光を 与えたまえ』
飛天が長い光の筋を引いて空高く昇っていく
猴のいる方を見る。
猴は頬を膨らました状態で笑っていた。
(ちゃんと ココにいろよ!)
『We get we get the chance』
歌いながら合図をする。
M『We get, one two three four』
コクコクと頭を動かす猴。
(頼むぞ 相棒)
Na na na…