第46章 本番一日目の朝
A「なんだよ せっかくコーヒー淹れたのにぃ!」
トレイにコーヒーカップを乗せてやって来た相葉くん。
「もう 耳痛いって!」
M「おはよう 一番だったの?」
俺と相葉くんの間にたって 相葉くんと話し始める潤くん。
A「うん! 俺が一番! 潤ちゃんもコーヒー飲む?」
相葉くんがキラキラした目で潤くんを見ている。
M「うーん もらうよ」
潤くんが少し困った顔で手をだす。
A「わーい どうぞ!」
潤くんの前にカップを置く。
A「はい ニノも」
ものすごい勢いでアイスコーヒーを置く。
「パソコンの前に置かないでくださいよ」
A「置いてないよ」
「コレ 私物だから!」」
(データー飛ばされたら たまったもんじゃねー)
≪智 合流≫
「あ!大野さん来たよ 迎えに行って!」
A「大ちゃん おはよう」
ダッシュで入口の方に行く相葉くん。
(お前は犬か…まったく…)
はーっと大きく息を吐く。
M「朝から お疲れ」
潤くんが机にもたれる。
「遠足の日の小学生ですから 彼方此方行かれるより ここに居てもらう方が良いんですよ」
アイスコーヒーに口を付ける。
M「俺のパソコンにその データ送ってくれよ」
自分のパソコンを起動している潤くん。
「あーはいはい」
データー通信を開始する。
A「コーヒー飲む?」
A「ホット?アイス?」
A「オッケー」
二人で入って来たのにさっきから相葉くんの声しか聞こえない。
(あの人 また 消音モードになってる… 相葉さんだから感じ取れるけど…)
「翔さんが来るまでに ちゃんと 声を出せるようにしててください」
部屋の隅の椅子に座る大野さんの横に座る。
俺の方を向いて『なんだよ』っと抗議の目で口を動かす。
「無自覚ですか…はー 潤くんを呼んでみてください」
潤くんの背中を見る。
パソコンの前に座った松潤の背中が動かない。
(普通に呼んでも 集中している時は返事しないけど…)
「ね 声になってないんだよ 今日本番なんだから 意識して!」
O「あぁ ああ わかったよ」
ゆっくり立ち上がって潤くんの側に行く。
O「おはよう 松潤 今日もよろしくな」
挨拶をはっきりした声で言う大野さん。
M「んー うん よろしく」
ニカッと笑う潤くん。