第4章 ゆる～く　通常運転へ

大野視点

Ｎ「今日は寝ぼけてないんですね？」
　ニノが驚いた顔で言う。


「ぁん　なんだよ！その言い方ぁ」
（今日は、ちゃんと寝て。起きて。風呂にも入って来たんだぞ）

ニノに文句を言うつもりで見据えていると‘ふあっ’とミルクとコーヒーの良い匂いがした。

その匂いの方向くとトレイにマグカップを乗せて翔くんが出てきた。


（あ！翔くん）


Ｓ「はい」
　翔くんがマグカップを差し出す。

（わーい）「ありがとう♡」
温かいマグカップを受け取る。


（うーん🎵　良い匂い♡）


Ｓ「いいえぇ　後ね…」
　翔くんがトレイをテーブルの上の置く。

（後？何あるの？）

Ｓ「一個は入れたよ。もっと甘々なら、追加して？で、ゴミはちょうだいね？」
　トレイの中にある小さい物を指差す翔くんが言う。


（もう…一個あるんだ）「わかった」
ガムシロップに手を伸ばす。

（今日は目一杯気合い入れとかないと…）

Ｓ「味見てからにしたらぁ」
　翔くんが残念そうな声を出す。

（え？）
　ニノも俺の方を向いて、ため息をつく。

（ええと、ほら！
「朝から仕事なんだから…糖分いる」っていうか…）


Ｎ「じゃ　コメント多めにします」
　パソコンの画面に向くニノ。

「なんだよ　みんなでヤロウよ？」
（これ以上…仕事増やさないで）
頬を膨らましてニノの横に座る。


　ジーッと見つめてくるニノ。

（なんだよ…）

Ｎ「糖分多めに取るでしょ？」
　嫌味な言いかたのニノ。


（マジでやらせる気だなぁ）
「取るっ　取るよ！」
トレイのガムシロップに手を伸ばす。

「今日は翔くんが作ってくれたのより甘いの飲むんだ！」
パチンとプラスチックが割れる音をたてて、マグカップにそそぐ。



Ｓ「俺もさっきニノに作ってもらったんだぁ」
　向かいに座った翔くんが、ニコニコ笑いながらマグカップに口をつける。

「二杯目なの？」


Ｓ「う～ん正確には三杯め？」
　ニノの方を向く翔くん。

Ｎ「そうね。一口飲んだインスタントも入れれば　ね」
　キーボードをカチャカチャ音をたてながらニノが言う。


「はぁあ　翔くんには、作ってあげて？おいらには、自分でかよ？」
ぐっとニノに近づく。

Ｎ「翔さんは特別です🎶」
　ニノがニヤッと笑う。

Ｓ「ははは　光栄です」
　翔くんも嬉しそうに笑う。

（むぅ…）