第14章 ♡召しませ☆大王様（及川徹）前編✣完結

「…合ってない事もないのかな？
ねぇ？本音は？正直に言わなきゃ
ホントに攫っちゃうからね」

腰を引き寄せられ
目を見据えられ
このまま本当に
攫われたいと思ってしまう

でもそれ以上に

「ほら？言えよ？
そんなにオレにヤラレたい？」

先輩が怒ってるのが辛くて
自分がして来た事がイヤになって

『ヤダぁ…こわい……』

涙が溢れてしまった
もうこなったら
頭なんか動くはずがない

ただ叱られた子供が
許しを乞うように
泣き続けた

「あぁ…ゴメン！うそ！
チョット…ゴメンってば！」

私のせいで先輩が
こんなに謝ってると思うと
ソレもまた涙が溢れる