第2章 ~第二章~二人の想い
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「来たよ、ユーリ」
ユーリ「…っ!!ルイ様…」
ルイに呼び掛けられ、顔を上げたユーリは少し痩せて見えた
ユーリ「ルイ様、あの時は本当にすみませんでした…」
「…もういいよ、終わったことだから」
ユーリ「でも、俺…!!」
「…ゼノに喜んでもらいたかったけど、ユヅキも守ろうとしたんでしょ?」
ユーリ「え…どうしてそれを…?」
そう言って目を見開いたユーリを、真っ直ぐに見つめながらルイはふっと微笑んだ
「ゼノから聞いた。でも、これからは俺がユヅキを守るから…だから大丈夫」
「それに…ユヅキを陥れようとしたなら許せないけど、そうじゃないから」
それだけ伝えると、ルイは踵を返して行った
ユーリ「…ルイ様もユヅキ様も優しすぎるよ…いつか必ず、この恩は返します」
そう言ってユーリは、ルイが去った後を見つめながら決意を胸にした