第22章 No.1は誰だ!
慌てておしぼりに手を伸ばすが、一度あることは二度ある…
今度はアイスペールごとひっくり返してしまい…
ゲストのズボンは見事ずぶ濡れになり、失態続きの俺の肩は撫でてく一方。
はい、俺、再起不能です。
どっぷりどんよりオーラに包まれた俺の肩を、ゲストの手がポンと叩く。
「気にしない気にしない。それよりさ、俺”健”ね?」
「は、はぁ…。でも健様のズボンが…」
「これ? これはこうやって…」
そう言って健様が徐に立ち上がり、ベルトをシュッと引き抜くと、濡れたズボンを床にストンと落とした。
「け、け、け、健様っ⁉」
「どうせ脱ぐんだからいいでしょ?」
「い、い、いやそういう問題では…」
ん?
”どうせ脱ぐ”って言った?
「ほら、翔のズボンも濡れてるよ? 脱いだら?」
健様の手が俺のベルトにかかる。
ボタンを外され、前を開かれると、俺のアレがポロリと顔を出す。
「かっわいいじゃ~ん♪」
「いや、あの、ちょっと…」
「いいからいいから、ほら脱いじゃいなよ」
だからそういう問題じゃなくて…
戸惑う俺を他所に、ズボンが引き抜かれ、あれよあれよという間に俺の下半身は”ポンッ”の状態に…
シャツの裾を引っ張て何とか隠そうと試みる俺の手に、健様の手が重なった。