第2章 ショート集
二宮side
今日は翔ちゃんと図書館に来た。
…今日は独り占めできそう。
「お待たせ、にの」
「あ、翔ちゃんっ」
翔ちゃんと手を繋ぎながら
図書館に向かう。
翔ちゃんはスマートになんでもできて
格好いいと思う。
俺なんかには勿体ない。
「ほら、にの、行くよ」
「あ、ごめんね」
翔ちゃんはいつもみたいに
英文がぎっしり詰まった本を
持ってきた。
「はい、付箋貼ってるあるから
そこ、翻訳しといて」
「う"…」
俺は渋々翻訳作業を始めた。
翔ちゃんはなんか難しそうな
本を読んでる。
俺が翔ちゃんの方をじーっと見てたら
視線が重なって。
「できたの?」
「あ、や、まだ…」
はやくやって、って、
冷たすぎるでしょ。
…そんな翔ちゃんも
大好きだけどさ。
俺が翻訳作業を再開すると
翔ちゃんが俺の腕を掴んだ。
それで、連れてこられたのは
図書館の奥の方。
もちろん、誰もいない。
翔ちゃんは深い溜め息をつくと
俺を抱き締めた。
「しょー、ちゃ…?」
「お前、ほんと可愛すぎ…
そんな顔他の奴に見せんなよ」
翔ちゃんは軽く触れるだけのキスをして
俺の胸の突起をさわさわと撫でた。
「しょ…っ」
「静かに。ここ、図書館だよ?」
…図書館で何やってんだよ!
そうツッコミたかったけど
翔ちゃんは何も言わせないように
唇を重ねてきて。
なにするかと思ったら、
本の背でで俺の胸の突起を
グリグリ潰し始めた。
「ふぁ………っ……」
「ふふ、可愛い」
俺の頭を優しく撫でて
もう反応してる俺自身を
膝で刺激し始めた。
やばい、もうイく……
俺の体がびくっと跳ねて
翔ちゃんに寄り掛かった。
「……ば、かぁ…」
「ふふ、可愛かった」
俺がトイレに行こうとしたら
引き止められた。
「翻訳、してないでしょ?
トイレはお預け」
「っ…ば――「ここ図書館だよ?」
…鬼ーーーっ!