第2章 ショート集
二宮side
「ニノーっ!」
「やかましい」
今日も俺の家に
居座るコイツ。
「んふふ~ニノぉ~」
「甘ったるい声出さないでください
気持ち悪いったらありゃしない」
俺たちはメンバーでしかも男同士で。
そろそろいい歳なんだから
彼女くらいいた方がいいと思うんだけど。
「ニノ、今日何の日だっ?」
「あいばか記念日」
俺が相葉さんの言葉を無視して
夕飯を作り始めた。
そしたらまた手伝うとかどーたらこーたら
言い始めて怪我しやがった。
「痛いよぉ……(泣)」
「だからさぁ、我慢しすぎなんだよ!
怪我したんなら早く見せろよ!
化膿したらどうすんだよ!」
俺が絆創膏を貼りながら
説教してると相葉さんが
俺の額にキスをした。
…思考回路フリーズしたわ。
「…は?」
「ありがとう、ってことだから。
ありがとうってことで、
したわけだから…
か、勘違いしないでよねっ」
…なにこの相葉さん。
初めて見たんだけど。
え、なに、かーわいい。
「ふーん?なんとも想ってないの?」
ま、別に俺もなんとも想ってないけどさ。
相葉さんは口をパクパクさせて
真っ赤になってる。
ほら、かわいい……って、え?
かわいい??
相葉さんが?
なんで?どうして?
おかしいだろ。
「……ニノぉ、好きだよぉ…」
って、弱々しい声が
聞こえてきた。
「あ、そ、ですか…」
……えー。
待って待って。
なにこれ。
俺相葉さんのこと好きなの?
なにこの気持ち。
なんか……胸がきゅってなる。
くすぐったくて、
甘酸っぱい。
そんな感じ。