第7章 ♣︎新年会が…
和也side
はぁ~、ジャンケンですか~?
まさかそう来るとは思ってなかったわ…
ま、翔さんがそう言うんなら、
「ジャンケンしましょ! 勝っても負けても恨みっこなしで、ね?」
「「最初はグー、ジャ~ンケ~ン…」」
結果は翔さんの勝ち。
「や~、悪いな~(///ω///)♪」
口で言ってる割には随分とお顔はにやけてますけど?
「どうぞ、どうぞ。翔さんが勝ったんですから、お好きなトコロからどうぞ?」
翔さんが一つ深呼吸をした。
ゆっくりその手が、こたつで気持ち良さそうに眠る智の顔へと伸ばされた。
そして智を起こさないように、軽く触れるだけのキスをする。
たったそれだけの行為なのに、翔さんの顔は茹で蛸みたいに真っ赤で、なんだか笑えてきてしまう。