第58章 ストック
Jun side
昨日の夜あったことなんて嘘みたいに
穏やかで楽しい時間を過ごすことができて
全部繋がったわけじゃないけど
ところどころ…また…記憶も戻ってきて…
今日思い出したものはどれも
楽しかったり…
あったかい記憶で…
ちょっとのお酒も手伝って心地いいまま
何も深く考えずに寝室に向かうと
翔「…おやすみ…」
声が聞こえて…
お互いただ…見つめ合う…
なんでかわからないけど…
当たり前に一緒に寝るんだと…思ってたことに気づく
ちょっと前はそんなの怖かったはずなのに
今日は…隣で寝たいと…思った
潤「一緒に…寝よう…?」
なんだか照れくさくて視線を彷徨わせながら言うと
翔「えっ…?」
翔くんの瞳がゆっくりと見開かれた
翔「…いいの…?…無理しないでいいんだよ…?」
確認するように
じっと見つめられた
無理してるわけじゃなく…本当にそうしたい…
潤「大丈夫だから……あ,でも…えっと…」
でも…
一緒には寝たいけど……
どう言っていいかわかんなくて
思わず俯くと
翔「うん…じゃあ隣で寝よっか」
翔くんは嬉しそうに笑ってくれて
一緒に布団に入った
翔「おやすみ…潤」
潤「おやすみなさい…」
仰向けで並んで横になって…瞼を閉じると
すぐに夢に包まれた
いつも一人で寝ていた大きなベットが
あったかくて…気持ちよかった