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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第49章 カカオフィズ


Ken side

斗真は二次会には来てくれなくて
半分やけになって酒を煽った

坂「おまえ,飲みすぎ」

いつの間にか坂本くんがそばにいて
追加注文をしようとする俺に水を差しだした

健「…ほっといてよ」

坂「明日も完全なオフじゃねーよ?」

健「わかってるよ」

なんだろ…
せっかく坂本くんから話しかけてくれてるのに

全然ドキドキしないし
嬉しくもない…

健「残念だったね,とーま来なくて」

やっと酔いが回ってきたから
ついいらないことを言って絡んでみる

でも,そんな俺を坂本くんは
斗真を見るような優しい目で見てきた

な…なに…?

さすがにドキッとして視線を逸らした

もらった水を一気に飲み干すと
グラスを置いたのを見計らって
頭にポンと手が置かれた

坂「お前も,まだ若いね…」

健「なっ…んだよっ…もういい歳だよっ」

坂「若い若いっ」

笑って席を立つから
思わず追いかけた

二次会で盛り上がる席から離れて
坂本くんは煙草に火をつけた

健「ねぇ…俺さ…本気で坂本くんのこと好きだったよ…」

気づいたら…
坂本くんの目の前に立って
なんの感情もなく呟いていた

そんな俺を坂本くんは
また優しい目でみてた

しばらくして
煙草の火を消して
もう一度俺を見る

坂「ありがとな」

いつか…言われたのと同じ言葉

それなのに

前に言われた時のような苦しさが無かった

むしろ…すっきりした…?

坂「相手はお前より若いんだから,しっかりしろよ?」

それだけ言って
また頭にポンと手を置いて
皆の中に戻って行った

…ありがと…

斗真の事でもやもやしてた気持ちが
いっきに前を向いた気がした

そうだ…俺がしっかりしなきゃ…

坂本くんと斗真…重ねてる場合じゃない…

岡「健くん,どーしたの?」

健「なんでもないっ…大好きっ」

岡「は??おわっ…」

思わず抱き着いて押し倒して…

その拍子にチューしちゃったのは

斗真には内緒っ!!

さて…これから…どーするか…

二次会の間中,俺はそんなことばっかり考えていた
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